産婦人科専門医が考える妊娠しやすい環境作り

妊活=妊娠しやすい環境を作って妊娠するということです。 このブログではいろいろな妊活の方法、男性不妊の情報を紹介していきます。

東京の不妊治療のクリニックで産婦人科専門医、生殖医療専門医をしています。 妊活や不妊治療、男性不妊などを専門知識をふまえて紹介したいと思います。

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妊活に重要なのが心と身体の健康状態です。基礎体温などを測って自分の身体が妊娠力をチェックしてみましょう。

基礎体温を測る
基礎体温は妊娠しやすいタイミングや排卵が正常に行われているかを知る目安です。

正常に排卵が行われていれば、低温期と高温期で体温にしっかり差が出ます。もし変化がない場合は何らかの不調を疑ってください。


生活習慣を見直してみる
バランスの悪い食事や不規則な生活は血液のめぐりを悪くするもとになります。

長く続けた分だけ身体がサビついて、子宮や卵巣の老化を加速させます。

とくに夕バコを吸う、よくお酒を飲む、十分に眠れていない人は早めに生活改善をしましょう。


生理の状態を知る

生理は子宮の様子を知る目安。経血の状態を観察すれば子宮や卵巣などの病気や、無排卵月経、子宮の老化といった不妊の兆候がわかることもあります。

とくに28歳以上でひどい生理痛がある人は、下記の異常のサインととらえましょう。

●生理周期が短い ●生理痛がひどい
●経血が黒い ●経血の中に塊がある
●経血の量が増えたまたは減った
●生理不順

30代後半で閉経する早期閉経に注意

確率は1%未満ですが油断は禁物。

生理不順と思い込んでいたら、実は閉経していた話もあります。

40代で出産する人が増えているから大丈夫!」と思わずに、少しでも不調を感じたら早めに検査を受けましょう。


ストレスがたまっていないか

ストレスはホルモンバランスや生理周期の乱れを引き起こします。

生活でも表面に出すぎてしまうとパートナーとの関係性の悪化の原因にもなりうるので注意が必要です。

心身をリラックスさせ、前向きになるメンタルづくりを意識してみましょう。

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一般的に妊娠適齢期とされている25歳を過ぎたあたりが妊活のはじめどきです。

現在では40代で出産するケースが多くなりましたが油断は禁物です。

一方で妊娠適齢期なのに授かれないという人も年々増えているからです。

日々の生活習慣の積み重ねでつくられる身体はすぐに変わるものではありません。

妊娠したいときに妊娠できる身体を目指すなら、早めに自分の身体と生活を見直しておくことがオススメです。

妊活とはまず自分自身が健康な身体になることです。そのためにはまず現在の自分の心と身体の状態を知ることが重要です。

不摂生な生活や心身の不調など、不妊につながりそうな部分があればできる範囲で少しずつ解消していくことが大切です。努力だけではどうにもならない部分は、病院を頼ることも必要です。

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妊活とは妊娠しやすい体作りや妊娠しやすい環境をつくる準備をすることです。

妊娠する自分自身が健康でなければ妊娠自体はもちろん、妊娠から出産までの過程に困難が生じる可能性が高くなってしまいます。

そこをスムーズかつ安心に妊娠できるようになるための手段の基本が、体質や生活習慣の改善です。

パートナーとの関係づくりや、妊娠したあとの人生設計をイメージしておくなどの環境整備も大切な要素です。

一番大切にしてほしいことは、自分自身を大事にすることです。

健康かつ心穏やかに過ごすことが、妊娠できる身体になるための妊活の第一歩です。

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