産婦人科専門医が考える妊娠しやすい環境作り

妊活=妊娠しやすい環境を作って妊娠するということです。 このブログではいろいろな妊活の方法、男性不妊の情報を紹介していきます。

Category: 基礎体温

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基礎体温とは、起床直後で安静時の体温です。

排卵後に卵巣から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)に体温を上昇させる作用があるため女性の基礎体温は生理周期によって変化します。

なので基礎体温を測れば、妊娠を維持させる役割のある黄体ホルモンがきちんと分泌されているかがわかっ
たり、体温が上がる時期で排卵のタイミングを推測したりできます。


基礎体温は、起床時に寝たままの姿勢で舌下に婦人体温計を当てて測ります。

排卵を境に低温期から高温期へ移行し、だいたい二相に分かれるのが健康な基礎体温です。

基礎体温というのは、安静時の体温で。4~5時間以上の睡眠から目覚めたときであれば、時間にばらつきがあってもok。

だいたい二相に分かれているかがわかればよいので、慣れてくれば1日おきや、排卵期周辺だけ測るのでもいいと思います。

ただし、途中で起きてトイレに行ったり、二度寝をしたりすると、正確な温度が出ません。

基礎体温はなだらかでも二相に分かれていて、その他の症状がなければ心配しなくてよいとされています。

それより大事なのは周期で生理の周期が極端にバラバラな場合は無排卵の可能性が。

※生理周期とは、生理開始日から次の生理が始まる前日までの日数。

妊娠しやすい時期とタイミング

精子が3~5日程度生存するのに対し、卵子は24時間で消失するため、前もって精子を待機させておくことが重要。

基礎体温で自分の周期をつかんだら、低温期から高温期に変わる前々日くらいからできるだけ頻繁にセックスを。

また、最近では、受精に至らなかった精子も、卵子の着床を助けることがわかってきました。

排卵日を狙い撃ちするのは男性の心理的負担にもなります。日ごろから仲よく、排卵期でないとき
にも頻繁にセックスをすると、精子も新しく質のよいものになり、妊娠率が上がります。

生理周期が整っていれば、逆算で割り出すことができます。

排卵は生理周期が何日であっても生理のほぼ14日前に起こっています。そのため、生理周期がある程度一定の場合、次の生理の20日前くらいから連続でセックスをするのが◎。

市販の排卵日チェッカーもありますが、サインがあらわれてからでは遅い場合もあります。病院では超音波で卵胞の大きさを測り、排卵を教えてくれますが、毎日通えるわけではいので、やはり狙い撃ちせず、日々パートナーと仲よくすることが大切です。

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基礎体温は、女性のカラダのサイクルを知るための重要な指標です。

基礎体温の計測の方法は朝、目覚めたときの体温を測るだけです。

基礎体温をしばらく記録していくと、体温の低い期間と高い期間があることがわかります。

低温期はだいたい月経の開始とともにおよそ12~18日程度続きます。

この間、脳の下垂体からは卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵巣で卵胞が育ち始めます。

さらに下垂体から大量に分泌される黄体形成ホルモンに促され、成熟した卵子が卵胞から飛び出す=排卵します。

排卵後、卵胞は黄色く変化面体化)して黄体ホルモンを分泌します。

また着床に備えてさらに子宮の内膜を厚くするよう指令を出します。一方、基礎体温は上昇に転じ、高温期へ。高温期は12~16日程度続くのがのぞましいです。

その後、妊娠しなければ、月経が始まって体温も下降していきます。

このように基礎体温を何周期か継続して測ってみると、きちんと排卵していうるどうかやいつ排卵するのかといった自分なりのサイクルがある程度予測できるようになります。

また、高温期の長さがわかれば、次の生理開始予定日や黄体形成ホルモンがちゃんと機能しているかの判断が可能にI、反対に低温期のみで高温期がなかったり、あっても極端に短かったり、低温期と高温期の温度差が0.3度以下だったりする場合は、何らかのホルモン分泌機能不全を疑うべきです。

また、月経が来るべきタイミングで来ない場合。それは妊娠の可能性があります。このように基礎体温は女性の体に状態をあらわしてくれて妊娠にかかわるヒントを与えてくれます

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